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村山聖さん　　　　　2016.09.01　UP

　【 メルマガ第15号より（発行：2016.08.01）】

「生まれる前から定めが決まっていた人生だったかもしれない」。いかにも神秘的な言い方ですが、村山さんのホロスコープを読み解いてみて、そんな印象を受けました。
それは太陽×冥王星がスクエア、太陽×海王星がクインカンクス、天王星が悲しみとあきらめの度数にいる、水星×土星×キロンがセミヨド、あとは第12ハウスが強調されているといった理由からです。これらは運命的に翻弄されやすいだとか、選ばれた存在であるだとか、カルマ（業）を表すとされています。

背負わされた成すべきことが楽しいことならいいのですが、村山さんの場合はどうやらそうではなさそうなのです。
悩み多き人生で葛藤の連続だと読み解いたのは、天王星が第12ハウスであることや、冥王星が土星の影響を受ける度数、土星×冥王星がコンジャクションといったところが要因として挙げられます。またこれらピンポイントの要因だけでなく、ホロスコープを読み解いたあと全体的な印象としても、あまり明るい雰囲気が感じ取れません。そんなところも悩み多き人生だとか、考え続けることが多い人生ではないかと読み解いた一因であったりします。

ハウス的には、先ほどから書いているように第12ハウスが一番影響が出やすい状態ではないかと思います。
第12ハウスは「制限のハウス」と呼ばれ、束縛や障害、悩みや苦しみなどを示すとされています。ここに木星、天王星、冥王星と星が3つも入っていること、このうち木星と天王星が多くのアスペクトを取っていることなどから、このハウスが強調されている、しいては先に書いたキーワードが強調されるのではないかと読み解きました。

それで、「将棋に懸ける情熱は、一体どこからきているのか」に対する答えですが、まずそもそもなぜ将棋にハマったのかというのは、ふたご座とみずがめ座の性質が影響しているからだと思われます。
ふたご座は村山さんの生まれた時の星座。みずがめ座はデーカンになります。ふたご座は子供のころからゲーム好きなところがあり、そこに謎解き願望が強いみずがめ座の性質が加わります。また、両星座とも好奇心が旺盛なところがあり、興味を持ったことに対しては、貪欲に知識を得ようとするでしょう。
また好奇心が旺盛な星座は、ほかにもおとめ座もそうだと言われているのですが、そのおとめ座はふたご座共々オーバーロードですので、その性質は強調されると見ていいでしょう。

さらには、ふたご座とおとめ座のルーラーは水星。水星のキーワードは知性とか知識、また思考や記憶などです。その水星のディグニティは、ドミサイル（+5）さらにターム（+2）でもあるということで、かなりいい状態ではないかと思います。
つまり、水星の性質・・・知性や知識、思考力や記憶力がかなり発揮される星回りと言えるのではないでしょうか。こういったところが、星占い的に村山さんが将棋にハマった理由なのではないかと読み解きました。

その将棋を、時には体調が思わしくないときでも無理を押してまで指し続けたのは、限られた人生のなかで、それでもなんとか自分の意志を貫き、生きた証を残したいという強い願いが心の中にあったからではないでしょうか。
チャートの上半分に星が多いこと、火星×木星がクインカンクスというのは、社会的に認めてもらいたいだとか有名になりたいといった功名心を強く持っていると読み解くことができます。さらにここに3つのミスティックレクタングルの後押しが加わることで、その願望は叶えることができるでしょう。

また、自己主張も激しい方だったのかもしれません。太陽がMC付近にあること、太陽×天王星がスクエア、水星×火星がオポジション、天王星が火星の影響を受ける度数にいることなどから、そう読み解きました。そうやって強く自分を打ち出すことで、生きた爪痕を残したかったのかもしれません。

それから、これは読み解き結果には書かなかったのですが、星占い的にも健康状態はあまりいいとは言えない感じがします。
先に書いた第12ハウスの性質には、ほかにも「病院など隔てられた場所を表す」だとか「入院生活を表す」というものもあります。また、天王星が29度にいます。29度は「涙の29度」と言われ、位置する星座の特徴を発揮しづらいと言われているのですが、天王星が位置するおとめ座のキーワードのひとつが「健康」。つまり、健康状態があまりよくないのではないかと読み解くことができてしまうのです。
しかもキロンが第6ハウスにいること、またドラゴンヘッドが第8ハウスにあることで、健康状態を通して自分に課せられた役割や義務について何かを学ぶのではないでしょうか。
いい状態ではない体だからこそ、自分がなぜ生を受けたのか、やることややりたいことは何かというのを、深く深く考え続けた人生だったのかもしれません。

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