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徳井義実さん     3/3ページ     2020.06.01 UP

おひつじ座といて座は、エレメントで言うと「火」にあたります。太陽から冥王星までの10天体(地球とキロンを除く)にASC、MCを加えた12の感受点をエレメント別に分けてみると、以下のようになります。

・火・・・4個
・風・・・4個
・土・・・0個
・水・・・4個

ここで注目すべきは、「土」に感受点がひとつもないことです。「土」は安定や耐久性、慎重な性質を表しますが、それらがひとつもないということになります。つまりエレメントというくくりで見ても、徳井さんにはブレーキ役の存在がないことがわかります。

時間の速さに巻き込まれ耐久性のない性格は、せっかちだったり飽き性、また物事を計画通りに進めるということが苦手です。そんな辺りは、以下のシーンでも判断することができます。

・ポラリティ「プラス」の方が多い
・太陽、木星×おひつじ座
・月、金星×ふたご座
・月、土星、海王星の度数
・クオリティ「不動」が一番少ない
・海王星×いて座
・ASCがふたご座×MCがうお座
・冥王星×てんびん座
・土星×かに座
・土星がデトリメント(-5)
・土星、冥王星がアンギュラー
・月、土星がASC付近にある
・金星×火星がスクエア
・ドラゴンヘッドがいて座、ドラゴンテイルがふたご座
・デーカン(いて座)
・太陽×水星×キロンがトリプルコンジャクション
・太陽×水星×キロンがオーバーロード

その人の行動の特性を表すクオリティ別では、「不動」が最も少ない状態です。(活動5、不動1、柔軟6)不動も土と同じような「安定」「一貫性」「忍耐性」といった落ち着きさを表します。それらがほぼないということが、ここでもわかってしまう星回りです。

拡大や膨張といったキーワードを持つ木星は、おひつじ座にいます。おひつじ座は積極性を表す星ですので、そうした性質は際限なく広がりを見せるでしょう。

また他人や社会といった外側に対する行動パターンを表す太陽がおひつじ座にいることも、思い立ったら即動くという直感的な人物を作り出します。

私は直感が強く働く人かどうなのかというのを、冥王星の状態をひとつの目安にしています。冥王星は、本人が自覚していない無意識の部分を表現する星だとされているからです。
徳井さんの冥王星は、相性のいいてんびん座にいてアンギュラーでもあります。逆行ではあるものの、度数が「自分のことを理解してもらいたい意識が強まる度数」ということもあり、その状態は悪くなさそうです。つまりその性質は表れやすく、直感によってその行動や人生が大きく左右される人ではないかと思われます。
そして冥王星は、破壊と再生の星でもあります。冥王星はてんびん座にいますが、何かとバランスを取ろうとするてんびん座の性質を冥王星が壊すため、行動は場当たり的で計画性の乏しいものになるでしょう。

ASCがふたご座とMCがうお座という組み合わせは、移り気なふたご座と夢想の世界を生きるうお座の力が働くことで、いつでも安定しない揺れっぱなしの心理状態を表します。

徳井さんが生きるペースは、ブレーキが壊れた暴走車のようなものではないでしょうか。


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後先省みずに行動を優先させてしまうほどの積極性がある一方で、自分を出すことについては人一倍拒絶するといった保守的な面が見られるのが、徳井さんのネイタルチャートの特徴でもあります。

・月×第12ハウス
・土星×かに座
・キロン×おひつじ座
・土星、天王星の度数
・天王星×キロンがオポジション
・金星が3番目に多くアスペクトを取っている
・冥王星が一番多くアスペクトを取っている
・金星×ふたご座
・木星×海王星がトライン
・金星がカデント
・金星がペリグリン(-5)

成分グラフのなかで一番多く表れやすいとした第12ハウスは秘密や謎の世界を表します。そこには月がいるのですが、月は潜在意識や気分などを司ることから、自分をあまりオープンにしない性格だったり、物理的にも自分の部屋に人を入れることを嫌う人が多いでしょう。また時間的にも、一日に1回はひとりっきりになる時間がないとストレスが溜まりそうです。

この第12ハウスには金星もいます。金星は人間関係を表す星でもありますが、その状態は相性の悪いふたご座にいたりカデントでもある。そしてディグニティもペリグリンなので、良い状態とは言いにくいでしょう。金星が持つ「親密」「良い人間関係」「馴染みやすい」人柄とは縁遠いと言えそうです。

徳井さんのこうした閉鎖的な部分は、幼少期に家庭において何かしら衝撃的な出来事によるものが大きいのではないでしょうか。
家庭のハウスと呼ばれる第4ハウスには冥王星がいます。先述した通り冥王星の状態は良いですし、冥王星とアスペクトを取る感受点は一番多いので、その性質である破壊や腐敗といった部分が家庭のハウスに影響を与えるでしょう。

星座のなかでは、かに座が家庭運を司ります。かに座には土星がいますが、土星には「制限」とか「支配」「否定」といったネガティブな言葉がつきものです。またカルマ(因果応報の因、つまり物事の原因)も表すとされていることから、家庭内で起きた何らかの出来事が、徳井さんの閉鎖的な性格を形成するきっかけになったのかもしれません。トラウマの在りかを示す星キロンが、おひつじ座にいることですし。おひつじ座が対応するハウスは第1ハウスですが、ここは自我(自分が思う自分)を表す場所ですので。

徳井さんが未納税を繰り返していたのはケチだからという報道があったのですが、彼はケチなんかじゃなくて、自分の心をオープンにするのが苦手で、基本的にひとりが好きだからと読み解いた理由はここにあります。


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徳井さんには自身が釈明会見で語っていた「だらしなさと怠慢なところ」は確かにあるのですが、それに輪をかけているのがこだわりと落ち着きのなさであるというのが、私が彼のネイタルチャートを読み解いてみて得た「真の原因」でした。

体感時間とでも表現すればいいのか、人にはそれぞれ特有の時間が流れていると思います。それが自分では普通だと思っているので、客観的に見れば遅かったリ速すぎる人もいます。せっかちな人や落ち着きのない人、一方スローペースでのろまな人というのは、自分の体感時間を客観的に判断できない人とも言えるでしょう。

車の運転と同じで、速度が速すぎると事故の危険性が高まるし、遅いと後続車に迷惑がかかります。自分の中を流れる時間の速さが客観的に速いのか遅いのかというのを把握しておくというのは、自身の人生を快適に運転するためには結構重要なことなのかもしれません。


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