ネイタルチャート 読み解き結果の解説 (高橋真麻さん)

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高橋真麻さん     1/4ページ     2023.09.01 UP

 【 メルマガ第54号より(発行:2023.03.01)】

今回ネイタルチャートを読み解いた方は、高橋真麻さんです。

以前は、相当占いに凝っていたという真麻さん。当たると評判の占い師がいたら遠方でも出かけていったりと、それなりの額のお金もつぎ込んでいたようです。
そんな真麻さんが占いに頼らなくなったのは、サンシャイン池崎さんと生年月日が同じだと知ったことがきっかけだそう。「キャラクターも、生い立ちも、環境も考え方も、人としても全然違うのに、占いって生年月日言って、おんなじこと言われるってことだよね。ってことは占いって当たらないじゃんって思って」とのこと。

同じ生年月日の人との一番の違いは「月がどこにいたか」になるでしょう。
月は2時間で約1度、一日で12~15度進みます。ひとつの星座は、およそ2日半で駆け抜けます。このため人によっては、月が位置する星座が違う場合もあります。一人はかに座、もう一人はしし座というように。
また、ハウスやASCそれにMCといったアングルも変わってきます。MCにしし座がかかっている人とやぎ座がかかっている人とでは、活躍する分野がまるで違ってきますからね。

真麻さんは占いに凝っていたころ、「占い結果に引っ張られやすかった」と語っています。「たとえば「いま付き合っている人とは結婚しません」と言われると「あっ、しないんだ」とか」。

「よく言えば純粋、悪く言えば自分がないって感じだった」と振り返る真麻さんに、占星術の視点から見て果たしてそういった面があるのかどうか。
じっくりホロスコープを読み解いてみることにします。

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「自分がない」と感じる理由はわかりました。そういうところは、確かにあると思います。
そのことについては追々書くとして、ここからはホロスコープを読み解いた結果の流れに沿って、順に解説を書いていくことにします。

まずは、「真麻さんを強力に援護する星たちの力とは何か?」です。

・金星×第10ハウス
・太陽×木星がコンジャクション
・木星×土星がコンジャクション
・木星×冥王星がコンジャクション

このなかで何より先に書かなくてはいけないのが、木星と土星のコンジャクションです。この座相はグレートコンジャクションと呼ばれ、約20年に一度起こる、とても貴重なアスペクトになります。
このアスペクトは外惑星同士のアスペクトというだけあって、個人の人生への影響よりは世の中とか社会全体といった大きな枠に対して強い影響を与えます。

グレートコンジャクションは「新たなルールに則って、社会が展開していく」未来を暗示し、つまり約20年ごとに世の中は転換を余儀なくされることを表しています。真麻さんが生まれた1981年は、このグレートコンジャクションが1月1日、3月5日、7月24日の3回も起こっています。
またグレートコンジャクションは、約200年のサイクルでエレメントのサインを順に巡ってもいます。これをグレートミューテーションと呼びます。

真麻さんが生まれた1981年は、エレメントが「土」から「風」へ移る過渡期に差し掛かっていて、それまでずっと土のエレメントで起こっていたグレートコンジャクションが、滅茶苦茶久しぶりに風のエレメントで起こった年でもありました。これは、2020年から本格的に始まる風の時代の「前座」とも言えます。
そんな時代の変化の渦中で生まれた真麻さんにとって、このアスペクトはご自身が感情や勢いに任せて突撃しようとするのを止めてくれるブレーキのような役割を果たしてくれそうです。

発展や拡大を表す木星の後ろから、制御とか抑止といった意味を持つ土星が覆い被さることで、無駄な動きや広がりを抑えてくれるでしょう。
逆に、伝統的に一番の吉星とされている木星の力が、マイナスの意味合いが強い土星をフォローすることで、たとえ大きな問題に遭遇しても、それほど被害が拡大せずに済むよう手筈を取ってもくれます。

そんなグレートコンジャクションの一翼を担う木星は、太陽そして冥王星ともコンジャクションを形成しています。
太陽は生命力や可能性、創造性やアイデンティティ(自己認識)などといった顕在意識を司ります。生命の源と言える太陽の後ろに幸運の星である木星が大きく構えているのですから、自身に備わっている活力を上手く活かせられれば、成功と幸せを十分手にすることができるでしょう。
冥王星は強大なエネルギーの持ち主です。占星術においては10天体のなかで最も強い力が宿っているとされており、「意志」とか「情熱」といった熱いキーワードを持つ火星よりも高いレベルの攻撃性があります。
言ってみればガソリン(しかもハイオクガソリン)のような冥王星が、発展そして幸運を表す木星というエンジンにいい油を注ぐのですから、木星の性質が大暴走されるような人生になるでしょう。


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「口が悪い」「ひと言多い」といった喋ることに関してトラブルが発生しやすくなるのは、以下の理由になります。

・月×みずがめ座
・太陽×てんびん座
・エレメントで「風」が一番多い
・水星がカルミネイト
・MC付近に水星がある
・水星がカデント
・水星が逆行

知識や言葉それにコミュニケーションは水星が司りますが、真麻さんの水星は状態が悪いにもかかわらず、自身のエネルギーを外に放出したがります。そのため、トラブルがブーメランのようにUターンして自分に戻ってくるのです。

逆行は星の性質を表れにくくさせるだけでなく、その性質がむしろトラブルの引き金になったり、物事の進行を遅らせる原因にもなったりします。
カデントは3つあるハウスの区分のうちのひとつですが、ここに入った星は持っている性質が弱まったり、不調になると言われています。

以上のように状態がまったくよろしくない水星は、さらにMC近くにいることでその具合の悪さをホロスコープ全体、つまり人生全般に撒き散らすのです。
MCはその人が生まれた日、太陽が最も高かった位置を示した感受点です。星座観察のときよく出てくる「南中」に当たります。

MCはその人にとって人生の到達点であったり、公的な行動を起こすときに大きな影響を与えるとされています。おそらく他人からこの人を見たとき、このMCにかかっている星座だったりハウスそして惑星の性質は、あからさまに見て取ることができるでしょう。

真麻さんの水星は、このMCに対して5度ズレているだけです。ほかのどの惑星よりも、MCに一番近い場所にいる星になります。よって真麻さんの喋る言葉やその内容、またコミュニケーションの取り方の悪さが、彼女の人生全般に大きな影響を与えていると読み解くことができます。
さらに他人と関わるとどうしても禍根を残してしまうのは、話す内容の悪さや使う言葉のセンスのなさだけが理由ではありません。喋るスピードが速すぎるというのも、相手にストレスを与えてしまう原因と言えるでしょう。


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