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イクリスプの読み解き結果と解説
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中森明菜さん 2023.02.01 UP
【 メルマガ第51号より(発行:2022.08.01)】
これまで数名の方のイクリプスを読んできましたが、こんなにも蝕とのアスペクトが多い人は、おそらくいなかったと思います。むしろゼロという人もいたくらいなのに。
しかも対象となるイクリプスのうち日蝕が、(ネ)土星とまったく同じ位置で起こってるんですね。すごい奇跡・・・ではなくて、これも必然なんですね、きっと。
ということで、読み解く前から絶対何かがあると思わせてくれる明菜さんのイクリプスを紐解いてみたいと思います。
※文中の略語は、次の意味になります。
・(ネ)ネイタルチャートの感受点
・(ト)トランジットの感受点
・(プ)プログレスの感受点
※対象とするイクリプスは、この年の誕生日前に起こった下記日蝕および月蝕を採用しました。
・(日蝕)1989年3月8日 うお座 17度
・(月蝕)1989年2月21日 おとめ座 01度
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始めに、(ネ)土星がどんな状態だったのかを確認してみることにします。
データとしては、以下の通りです。
・サイン → うお座
・ハウス → 第1ハウス(アンギュラー)
・動き →逆行
・度数 → 17度(否定的な影響力の度数)
・アスペクト
土星×キロン → コンジャクション
土星×水星と金星 → クインカンクス
土星×木星 → トライン
土星×天王星と冥王星 →オポジション
土星×海王星 → トライン
・グループアスペクト
Tスクエア
調停
ミニトライン
グランドトライン
カイト
ヨド
ということで、めでたく対象となる星のなかで一番多くアスペクトを取っています。星がアスペクトを多く取っていると、位置するハウスの性質が強調されやすいと言われています。
(ネ)土星がいるハウスは第1ハウス。この場所は「パーソナリティのハウス」と呼ばれ、その人が持って生まれた性格や、自分をどのように表現するか、などを表します。当人の個性の大元を作ると言っても過言ではないハウスです。
明菜さんが生まれたとき、この第1ハウスが強調されていたわけですが、この年の日蝕も、彼女のパーソナリティを形作るこのハウスを熱く推していたのです。
第1ハウスの状態からは、生まれてからあとの人生展開が予測できます。例えばこの位置にしし座と太陽があれば、元気で押しが強い人生、といった具合に。
明菜さんが生まれたときの第1ハウスには、うお座がいました。うお座は感受性が強く、そのため外部からの影響を受けやすいサインです。またルーラーが夢や幻想を表す海王星であることから、想像力が豊かで捉えどころがない、ふわふわした感覚が特徴です。その不確かなところが混乱を招いてしまうこともあるでしょう。
そんな性質に、この年の日蝕は強烈なスポットライトを浴びせます。
例年以上に感性が鋭くなり、受けた影響のすべてを自身のなかに溜め込んでしまうため、つらくてしんどい状況になるでしょう。また意思が薄弱なところから、悪い考えを持つ人たちに利用されてしまう恐れもあります。
うお座の短所としては、厳しい現実への対応が苦手、というところもあります。
勃発した問題が手に負えなくなると、自分のなかで現実と夢の世界の境界線をなくしてしまい、すべてを夢の世界へと変えてしまいます。本人が発する「はい」や「いいえ」に明確な意思や考えはなく、口がただそう声を発しているだけのようなものです。騙されやすく、とても危険な状態です。
そしてこの位置にある土星は、外部からの影響を猛烈に受けたうお座によって、「自分はダメな人間なんだ」と自己評価を大きく下げる性格を作り出します。土星には自虐とか否定、責任といったネガティブで重いキーワードが並びます。しかも厳格で忍耐力もあるため、それほど厳しく考えなくてもいいことでさえ、重罪を犯した人間のように自身を捉えます。
明菜さんが記者会見をしたとき、「どうしてこんなこと(手首を切る)をしてしまったのかわからない」と言ったのは、日蝕によって強調されたうお座の影響なのかもしれないし、全責任を自分ひとりで背負うかのようなあの涙には、この年の日蝕と土星のコンジャクションが強く働いていたのかもしれません。
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さらに衝撃的なのは、この年の日蝕が、(ネ)金星とクインカンクスを取っていることです。
クインカンクスは調整や加工、緊張とか学びを表すアスペクトです。特徴的なのは、後天的つまり意図してそれらを行うという点です。金星は愛とか人間関係などを表しますので、この年の日蝕は明菜さんに愛の調整や、人間関係において緊張感が漂うことを示唆します。
クインカンクスはハードアスペクトなので、この調整が苦しくまたやむを得ないものである可能性はとても高いです。金星であれば、愛するパートナーとの別れや関係を見直すために少し距離を取る、といった結果が訪れそうです。そのことは明菜さんに大きな学びをもたらすのでしょうが、代償として愛について一生残る傷を負うことになるかもしれません。
(ネ)金星は(ネ)水星とコンジャクションなので、この年の日蝕は(ネ)水星ともクインカンクスになります。
水星はコミュニケーションとか思考、喋ることや学びなどを表します。この年明菜さんは、他者とのコミュニケーションの取り方を大きく変えたりしそうです。具体的には、会話をするときの喋り方を少しアレンジするなどして、多くの人の気を引こうとするでしょう。
というのは、(ネ)水星がしし座にいるから。
しし座は自分が常に注目されていることが目的のサインなので、そのために取る方法が良いことだろうが悪いことだろうが、目的のためなら手段は選ばないのです。水星にはズル賢いという意味もありますので、物事が自分に有利に働くよう手を打つのは造作もないことでしょう。
水星がルーラーであるふたご座には、(ネ)木星がいます。この星と日蝕はスクエアの関係であるため、せっかく木星が授けてくれた幸運を逃してしまう恐れがあります。
(ネ)土星と(ネ)木星のスクエアは、木星の発展とか拡大といった広がりを見せる性質を、土星が抑え込んでしまいます。土星には制御とか制限、否定といったブレーキを思わせる性質が並ぶからです。
この土星の後ろから、この年の日蝕が強烈な援護射撃を放つのです。ただでさえ土星には敵わない木星は、日蝕という特別なアスペクトの影響も同時に受けることで、もう成す術など残ってはいません。広がりかけた幸運は、そこで凍結されてしまうのです。
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月蝕についても見てみましょう。
この年の月蝕は、(ネ)そして(ト)MCとスクエアです。
MCは未来予想のなかで書いたように、その人が努力によって到達できる最高地点や目標地点になります。明菜さんが生まれてからずっと目指していた場所に、ついに到達できる瞬間が来たことを、この年の月蝕は教えてくれています。
ただそのアスペクトが、選択とか路線変更、転換などをもたらすとされるスクエアだというのが難点なのです。目標地点に辿り着くことはできるかもしれないけど、その代わり不利な条件を飲まなくてはいけないとか、寄り道を強制されるといった具合に、シンプルにゴールテープを切らせてはくれないのです。
しかもこの位置にある星座は、いて座。束縛されることを嫌うこのサインは、条件とか強制といった窮屈な状態に耐えられません。そんなくらいならゴールに着かなくてもいいとすら思ってしまうほど、自由を愛しているのです。気ままな性質こそを誇りにするいて座が、こんなときに限って、いたずら心を発動してしまうかもしれません。
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この年のトランジットとプログレスの星たちが、散々明菜さんを苦しめるというのに、イクリプスまでもがその後押しをするような配置になってたというのは、もう本当につらく、切ない思いでいっぱいになります。
「愛する人と一緒になりたい」。ただそれだけなのに、それこそが叶わない夢だなんて、星の巡りは何と皮肉な運命を作り出すんだろうと思わずにはいられませんでした。
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