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かつみさん（かつみ・さゆり）　　　　　2/3ページ　　　　　2015.10.01　UP

お金回りについては、入ってくるのも多ければ出て行く額も多いといったところでしょうか。
自分が欲しいものや楽しいことに出費は惜しまないようです。一発勝負に出るくらいですので、ブランド品を買うだとか投機的なことに手を出すといった、あきらかに収入よりも高い商品を買うことに抵抗はなさそうです。その結果、大損を食らうときもあるのですが、一方で予期しないところから突然大金がやってくるなんていう金運に恵まれてもいるでしょう。
しかしそういう思いがけない幸運が時々あるからこそ、何度大損して痛い目にあっても「今度こそ儲かるのではないか」とか「ダメになっても、またどこかからお金がやってくるのではないか」という淡い期待を持ってしまい、どうしても浪費に走ってしまうクセが抜けないように思われるのです。
どうやらお金を上手くコントロールすることが苦手のようですので、お金に振り回されない術を身につけるとよいでしょう。

かつみさんが「大金が欲しい」とか「高価なものを手に入れたい」と思う理由は、単純にそれらを手に入れたいという思いだけではないような感じがします。
お金やブランド品といったものはとても価値があるものです。そういう価値があるものを手に入れ持ち続けることで、「自分は価値ある人間だ」と思い込もうとしてるのではないでしょうか。つまり、「自分は価値のない人間なんだ」という悲観的な考えに、いつも心が覆われているように読み取れるのです。
自分に自信がなく、自虐的なところもあるかもしれません。自分の感情をあまり表に出さないのは、そうすることで傷つくことを防いでいるというのも一因にあるように思えます。否定されることを恐れているかもしれません。

私たちが自分の存在を肯定的に思えるのはどんなときかというと、誰かの役に立ったときや、誰かに親切にしてもらったときだと思います。
たとえば道で困っている人がいたら声を掛ける。たとえば悩んでいたり落ち込んでいたときに、友達に話を聞いてもらった。そんな何気ないことで構わないから、自分がしてもらって嬉しいことを人にしてあげると、自分が人の役に立てたと思えます。そしてそうした行為を積み重ねていくことで、自分に価値を見い出せるのではないでしょうか。

かつみさんの相手に同情し過ぎる性格は、言い換えれば感受性が高く、どうすればその人が笑顔になるかがよくわかっているとも取れます。
下心がある人間に利用されないように気をつけながらその部分を上手く活かしていくことで、お金や高価なものにすがらなくても、自分自身に価値を持つことができるでしょう。

ちなみに、「自分は価値のない人間なんだ」という思いから来る心の隙間をお金や高級品ではなく、宗教や神秘の世界で埋めようとする可能性もあります。

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冒頭で内弁慶の話をしました。この意味をかつみさんにあてはめると、他人に対しては内向的で、強い同情心からダマされたり利用されてしまうほど人がいい性格かもしれないと書きました。
では身内に対してはどうかというと、まさにその意味の通り、表向きの顔とはだいぶ違った一面を見せそうです。大人しそうに見えたその心は、かなりそのときの気分に左右されるのかもしれません。
怒っていたかと思ったら次の瞬間には笑っていたり、落ち込んで塞ぎ込んでいたかと思えば、そう時間も経たないうちにケロっとしていたり。また時にはワガママを言って、身近な人を困らせるなんてこともあるかもしれません。
大人しいかつみさんしか知らない人からしたら信じられないかもしれませんが、近しい人に対してはかなり気分屋な性格が顔を出すのではないでしょうか。

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