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荒川静香さん　　　　　2/3ページ　　　　　2016.10.01　UP

確かに、ズルをしたり他力本願の末に得られた結果の価値は「ない」に等しいでしょう。ただあまり頑なに自分の意志を貫き通したりすべてを自分一人だけでこなそうとしても、目指すゴールは一向に見えてこないかもしれません。なぜなら、成功や幸せは他人と交わったり与えてもらったりすることで得られるものだからです。それにあまり閉鎖的になってしまうと、独りよがりの考えに陥ってしまう恐れもあります。
そう頑なに自分のやり方にこだわらず、ときには他人の意見を聞いたり力を借りるのも、またひとつの成功法則なのではないでしょうか。

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適職については「真面目にひたすらコツコツが信条」という性格からもわかるように、手広くあれもこれもこなさなくてはいけないというものよりは、一点集中で何かひとつのことを徹底して取り組むものの方が向いているでしょう。
最も適していると言えそうなのが、学者とか法律家、教師や通訳といった膨大な知識と専門性が問われる職業です。知的探求心がとても強いので、それを活かした仕事に就けると充実した職業人生を送れるでしょう。
逆に最も不向きと思われるのがサラリーマン。通常の業務に加えお客様からの問い合わせやクレームへの対応、また会議の資料作りや昇格試験などのために勉強もしなくてはならないなどといった、幾つものタスクを並行してこなさなくてはならない仕事は、おそらく手に負えなくなってしまうのではないでしょうか。これは複数のことを同時に進行させるだけの柔軟さを、あまり持っていないように見受けられるためです。
荒川さんは人生の歩き方や実際の実務において、ひとつづつ地道に努力を積み重ねる忍耐力や堅実さがある反面、少し柔軟さに欠ける、いわゆる不器用なところがあるかもしれません。

サラリーマンに向かないのは専門的な分野の方がその能力を活かせるというだけではなく、そういった組織に縛られることが実は意外にも嫌いという理由もありそうです。
これまで、古くから伝わる習慣や慣習、暗黙の了解といったことに対して疑問を持ったり、時には反抗的な態度を見せることがあったかもしれません。でもこれは本当に意外な一面で、私たち他人から見た荒川さんは、むしろそれまでの習慣や伝統を守り、秩序と規律に従順に従う保守的な人という印象の方が強いのではないでしょうか。
このように他人が外から見る荒川さんと、荒川さんご本人が思う自分には大きなギャップがありそうです。

荒川さんが思う本当の荒川さんとは、実は気分屋なところもあるということでしょうか。冷静さの裏側では実は喜怒哀楽の波が大きく揺れ動いていたり、情緒不安定になって時々気力がなくなり、部屋の隅でうずくまるなんてこともあったりするかもしれません。
また着実に計画通りに事を進めるタイプに見ていた私たちからすると、意外にも突発的に行動を起こしたり楽天的な部分が見られるかもしれません。もちろん、計画的な面はあるんです。ただ時々魔が指したかのように後先考えず、思い付きで行動を起こす場合があるのです。
このほか、前ページで「面白味に欠ける」と書きましたがこれも実は表面上の印象で、素顔の荒川さんはというと、人とは違うオリジナリティを追求する独特の「色」を持ったキャラクターなのではないでしょうか。そのため世間の考えから時にズレてしまい、孤立してしまうおそれもあります。それも協調性に欠ける理由のひとつなのかもしれません。
このように周りが持つ荒川さんの印象とご本人が捉える自分には大きな隔たりがあり、しかも年齢を重ねるごとにその隠された性格が表面化しそうですので、私たちはこれから先荒川さんが見せるキャラクターに驚くと同時にその意外性に親近感が湧くかもしれません。

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