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吉澤ひとみさん　　　　　2/3ページ　　　　　2019.02.01　UP

どんなに人間関係がこじれようとも、どんな困難な状況に陥っても、「絶対負けない」という確信と強さが吉澤さんには備わっているでしょう。

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その不屈の精神は感嘆に値するのですが、もしかするとそれが巡り巡って、実は自分を苦しめる原因になっているかもしれません。
逆境をものともしない精神力ですから、自分の意志はとても固く、一度「こう！」と決めたら絶対にその思いを突き通す頑固さがあるでしょう。ただその考えが周りの人に受け入れられるかどうかは疑問視するところです。
先ほどから書いているように、吉澤さんには見切り発車的な性格が見られますので、貫こうとするその思想が未熟なものだったり、無謀なものも多々あるかもしれません。またごり押しで通した意見も実はいくつかあり、その際、周囲の反感を買った可能性も高いでしょう。
しかし本人はそのことにダメージを受けることはなく、むしろ自分の願いが叶ったことによる達成感に酔い、高慢で横柄な態度が出やすくなりそうです。そんなところが、さらなるトラブルを生むのです。

吉澤さんはグループのなかでこそ、その能力が発揮できるのですが、気を付けていないとそんなおごったところや身勝手なところが出やすく暴君となりがちなので、とても注意が必要です。
基本的に、他人に対する思いやりの気持ちはほとんどないと思います。相手の気持ちを汲むことはできないどころか、自分以外の考え方や行動を認めないという許容範囲の狭さがあるでしょう。吉澤さんに備わっているもうひとつの才能がリーダーシップがあるところなのですが、みんなを引き連れる方法がこうした独裁的なやり方になるおそれがとても高いのです。
周りの空気を読むことは苦手ですし、気を利かすとか引き立てることも難しいワザでしょう。周囲に気を配るということがどういうことか、おそらく理解できない段階にあるのかもしれません。だから悪気があって横柄な態度を取ったり身勝手に振る舞っているのではないのです。

そこに競争心とオリジナリティを求める欲求が、火に油を注ぐがごとく投入されます。
地位や名誉に対して、とてもこだわるでしょう。ということは周囲を支配したり征服したいという欲求も当然発生します。その気持ちを押しの一手で満たそうとするのですから、関わった人たちはたまったものではありません。
せめて押し付けられる考え方が理にかなっているのなら渋々従おうという気にもなるのですが、そのアイディアは独特で奇抜なものが多そうです。周囲の人からしたら、いいところがひとつもないのです。
吉澤さんが求めるオリジナリティとは、「自分らしさ」ではなく「いかに人と違うか」です。ほかの誰とも被らないアイディアともなれば、かなり奇抜なものでなくては通用しないと思って当然です。

吉澤さんは、多くの人のなかで自分の存在が確立できたときが一番満足します。それを奇妙なアイディアを強引に押し通すことで満たそうとするのですが、それでは結果的に誰も幸せにはなりません。
自分の意見を聞いて欲しかったり動いて欲しいときは、先に相手の話を聞くことです。人は、自分の話を聞いてくれた人の話しか聞きません。
リーダーというと、メンバーを目標に向かわせなくてはいけないのですから、言葉や規則などによってなかば強引に人を動かすことがこれまでのセオリーでした。今やYouTube講演家としてフォロワー数19万人を抱える鴨頭嘉人さんも、以前勤めていたマクドナルドで初めて店長になったときは、そんな風に規則通りに動くことをメンバーに言い続けていたそうです。
しかし結果、どうなったか。誰も店長の言うことは聞かず、勝手に仕事を始める。辞めていく者もいる。売り上げが落ち、当時3,000万円売り上げていたお店を赤字に転落させてしまいます。

人は他人に自分を変えられたくないのに、リーダーはその気持ちを結果として変えなくてはならないのです。それがミッションなのですから。
「変えられたくない」「変えなくてはいけない」。そのズレが大きいほど関係は悪化するし、数字も伸びません。win-winの関係を築き、数字を伸ばすためにリーダーがすることは、メンバーに「こうしろ、ああしろ」と正論を言うことではなく、逆に相手の話をひたすら聞くことなのです。
いいリーダーとは、「どれだけ導くことができるかではなく、どれだけ相手の話を聞くことができるか」なのです。

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