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マーク・ザッカーバーグさん　　　　　2/3ページ　　　　　2020.10.01　UP

「自分が何者か」とか「存在意義」なんて、そんな1日や2日で見つけられるほど簡単な問いではないし、出した答えも年齢を重ねるごとに変わっていくでしょう。そういう意味では「自分探しの旅」は一生をかけて行うもので、答えも変わらないたったひとつ、と限定されるわけでもなさそうです。
マーク・ザッカーバーグさんは答えを自分以外に求め、その数も不変のひとつだけを求めているから苦しいのかもしれません。こんなところにも頑固さが表れている感じがしますが、そのこだわりの強さを少しやわらげるだけでも、見える景色は広がり明るくなっていくのではないでしょうか。

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経験という意味で、旅はマーク・ザッカーバーグにとって非常に有益なものになりそうです。それも外国、行ったこともない場所であればあるほど経験値は跳ね上がりそうです。
見聞きしたこともない、知る人もいない国へ降り立ったとしても、不思議とその土地の雰囲気や現地の人と馴染むことができるでしょう。それどころか「なんかここ、来たことあるかも」なんてデジャブを感じることさえあるかもしれません。
育った文化や違う言葉を話す現地の人ともコミュニケーションは問題なく取ることができ、有意義な滞在期間を送ることができそうです。その心地よさが忘れられず、もしかしたら終の住処（すみか）を海外に一軒構える可能性すらあります。
ただひとつ気を付けたいのは、旅行中のケガです。特に車を運転中や乗車中の事故、もしくは歩行中に事故に巻き込まれる恐れがあります。安全により心がけたほうがいいでしょう。

海外で抜群のコミュニケーションが取れるのなら、普段の生活のなかでのそれは、もう達人の領域なのではないかと思うのですが、どうも様子は違うようです。
旅先の人が見たらビックリするくらい、普段のマーク・ザッカーバーグさんは閉鎖的で、あまり感情を表現することはないでしょう。それは自分のアイデンティティが行方不明という自覚から来る不安定さが理由であり、また感情をあらわにするのは品が悪いという美学が働いているというのも理由として挙げられるでしょう。
しかし、いつまでもずっと黙っているわけではありません。何かのきっかけで心のなかのボタンが押された瞬間、溜めに溜めていた感情が一気に爆発します。そうなったらもう、自分自身でさえ止めることはできないでしょう。怒りに身を奪われ、暴走車のように猛スピードで突進していきます。

前ページでパートナーの裏切りを知ったら復讐心の塊になると書きましたが、そうやって人の背信行為に遭ったり金品をなくしたり奪われる、立場を追われるといった何かを失う出来事に対しては最上級の怒りや悲しみを感じ、その気持ちを当たり散らすでしょう。それらに自分を求めていたのですから、人、モノ、権力をなくすということは再び自分が迷子になることであり、巨大な喪失感に襲われることになるからです。
その3点セット以外のことでも自分にとって不都合なことが起これば、機嫌は一瞬で悪くなります。感情を表に出さないからといって、心のなかがいつも平静なのではありません。逆に気分の高低差が激しくて、その嵐に彼自身が振り回されている感すらあります。

こういう時、追い打ちをかけるように彼の印象を悪くしてしまうのが、その言葉遣いの悪さです。
ただでさえ理屈っぽいところに加え、激高した感情の下では口をついて出る言葉にセンスを求めるだけ無駄であり、正直さも手伝って相手を再起不能にするくらい、または周囲が思いっきり不快になるくらいの酷（ひど）い言葉を放出するでしょう。
マーク・ザッカーバーグさんは非常に弁が立つ星回りです。そこに気遣いや思いやりの気持ちがプラスされれば、多くの人がその言葉に感銘を受けるでしょう。しかし相手のことを思う感情がないというか、自分のことだけでいっぱいいっぱいで、とても周囲に配慮するというところまで気が回らないため、どうしてもズバズバと言い過ぎてしまうのです。

体は食べているもので作られるように、その人の考えは日ごろどんな言葉を取り入れているか、そしてどんな言葉を発しているかで人生の方向は変わってきます。前向きな発言をする人には明るい未来を求める人が寄ってきて、愚痴ばかり言っている人には、同じようなタイプの人が集まってきます。
人生は一度きり。どうせなら楽しく生きたいじゃないですか。自分も、そして周りの人たちも楽しい人生を送るにはどうしたらいいのか。周囲の人たちが幸せになることを目標に動くことも、自分らしさを見つける手段のひとつとしては大いに挙げられる方法のひとつと言ってもいいのではないでしょうか。

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