★中森明菜さんのサビアンシンボル
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サビアン占星術 読み解き結果 (中森明菜さん)
太陽 → かに座 21度 「歌っているプリマドンナ」
月 → やぎ座 19度 「大きな買い物袋を下げた五歳程度の子供」
水星 → しし座 17度 「ベストを着ていない聖歌隊」
金星 → しし座 16度 「嵐の後の陽光」
火星 → てんびん座 8度 「荒廃した家のなかで燃え盛る暖炉」
木星 → ふたご座 19度 「大きな古典書物」
土星 → うお座 18度 「巨大なテント」
天王星 → おとめ座 13度 「政治運動を制圧する強い手」
海王星 → さそり座 18度 「豪華な秋色の森」
冥王星 → おとめ座 15度 「装飾されたハンカチーフ」
ASC → みずがめ座 16度 「机に座っている偉大なビジネスマン」
MC → いて座 3度 「チェスをする二人の男」
中森明菜さん 1/3ページ 2019.07.01 UP
【 メルマガ第32号より(発行:2019.06.01)】
明菜さんは深田さんのようにさそり座ではありませんが、恋愛が重いがゆえに、人生の歯車が狂ってしまったかもしれないホロスコープの持ち主です。
愛の星金星がしし座にあるので、恋愛至上主義。加えて火星がノーアスペクトなので、その恋は情熱的になりやすいでしょう。
また心の傷を表すキロンが第1ハウス、つまり「パーソナリティのハウス」にいることで、明菜さんは自分らしさにキズを負っているのではないかとも読み解きました。
こういった辺りが、サビアンシンボルにも出ているのか、注目してみたいと思います。
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明菜さんの金星はしし座の16度にいます。ここのサビアンシンボルは「嵐の後の陽光」で、嵐が過ぎ去り差し込む日の光のなかに、静けさや穏やかさが戻ってきている様子を表しています。
普通であればその状況に安心感を覚えるのですが、興奮をもたらす嵐が好きなしし座にとってこの落ち着いてしまった状況はまったくつまらなく、むしろ嵐という名のお祭りを騒いで楽しんだ直後ということで、放心状態だったりします。
こうなってしまった原因は、直前の15度で対抗するみずがめ座の性質が入ってきたためです。しし座に限らずどの星座でも、15度で180度向かいにある星座の力が入ってくるため、本来その星座が持つ力はガクンと落ちます。しし座の場合は、どんちゃん騒ぎをしている最中に感情に波風のないみずがめ座の性質が入ってきて場が一気に白けてしまった状態になります。
また別の見方をすると、エレメント的にしし座は「火」でみずがめ座は「風」になりますが、火のなかに風が侵入すると火の勢いはなんと弱まってしまうということも、このサビアンシンボルを解読するなかでは、見逃せないポイントと言えるでしょう。
一方クオリティ的には、しし座は「固定」です。実はほかの固定宮(おうし座、さそり座、みずがめ座)も含めて言えるのは、固定宮は15度ですでにその性質の頂点を迎えてしまい、次の16度はゴールにたどり着いた反動が現われてくる度数とされているのです。
これらのことから、しし座16度の無気力度の高さがどれほどかというのが計り知れるというものです。
私は明菜さんの読み解き結果のなかで「恋を失うと人生そのものが終わってしまったかのような虚脱感に襲われるでしょう」と書きました。そして金星は、まさに愛の星。明菜さんの虚脱感は、しし座16度のサビアンシンボルに見て取れることができる、と言えるのではないでしょうか。
続くしし座の17度には、水星がいます。ここのサビアンシンボルは「ベストを着ていない聖歌隊」です。
聖歌は、平穏な日常のなかに神聖で崇高な雰囲気を作り出す力があります。そんな聖歌をベストを着ていない、つまりきちんとした準備ができていない聖歌隊が歌っているのです。これは何気ない普段の生活の中にも、思いがけなく良いものを発見することがある、ということを表しています。
しし座は、日常を大切にするかに座への反発から、特別な体験や特別な興奮を頼りに生きてきました。しかし15度でみずがめ座の侵入を経験したことで、他者と共鳴して働くことや、利害にこだわらないところでも喜びを感じることができるようになります。これは自分を中心にすべてを考えてきたそれまでのしし座からしたら、まるで想像できない感性です。先ほど、しし座を含む固定宮は15度でその性質の頂点に達し、それ以降の度数はその反動が来ると書いた証がここに見られます。
また、このしし座らしくない利他的なところは、直前の16度で経験した興奮の鎮静化を否定的に考えなくなったことも一因になっています。
「自分が一番!」と思っているしし座にとって、もうそういう地位うんぬんを超えたところにいるみずがめ座の侵入というのは、きっとそれまでの価値観が根底からひっくり返るほどの出来事だったでしょう。しかしそれが良い方向に働いて、自分ひとりでは決してできない、他者と関わることで初めて得ることができる高揚感もあるのだと知るのです。
私は明菜さんのなかに「寛容さや視野の広さも、まったくないわけではない」と書きました。これは猪突猛進的な性格により起きてしまう様々なトラブルを回避する方法のひとつとして挙げた、明菜さんに備わる能力です。自分の考えに縛られる傾向がある一方で、他者の意見も受け入れることができるという、完全に自分至上主義になり切れないのは、しし座17度のサビアンシンボルが関係しているからなのかもしれません。
しし座の次はおとめ座です。ここには天王星がいます。その度数13度のサビアンシンボルは「政治運動を制圧する強い手」。これは政治運動という大きな動きでさえ鎮静化させてしまうほどの強い意志と支配力を持っていることを表します。
12星座を前半分後ろ半分で分けたとき、前半は個人としての完成を目的とします。そしておとめ座は前半最後の星座であることから、そのミッションは達成の域を迎え、それまでに培った知識や経験を基に、いよいよ自身の能力を周囲に見せ始めようとします。
経験に裏打ちされた自信は、少しのことではビクともしない固い意志を生み出します。おとめ座13度が属する第3グループはこの強い思いを頼りに、ひたすら自分の行動力や実践力を打ち出そうとするのです。明菜さんの読み解き結果のなかで、「頑固で自分の考えを人に押し付ける性格もあるようですので、明菜さんと離していると「自分のことばかり話す人だなあ」と感じる人がいるかも」と書きましたが、そうやってひたすら自分の思いを出してくるところは、このサビアンシンボルに見られるのではないかと思いました。
自分のことばかり話す人というのは、周りの状況が見えていないし、周りからの意見も聞いているようで聞いていません。
読み解き結果のなかに書いた「自分が「これが正しい!」と思ったら一直線にその思いで突っ走り、ほかの可能性を探したり他人の意見を聞くという選択肢が存在しない、自分至上主義なところがあるかもしれない」という箇所にも、このサビアンシンボルは該当しそうです。
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