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中川さんには、リーダーになる素質があるとも書きました。しかしそのリーダー像は、独裁的ですべての人を支配するような権力爆発タイプではなく、チームのみんなから推されて、もはや周知の事実的な流れで就くパターンだと思います。これは、中川さんが常にみんなと同じ高さの視点でいたからこそ得ることができたサクセスストーリーです。
もし彼女が支配欲に満ちた人物だったら、まずこんな展開にはならないし、そもそもメンバーと同じ立ち位置に自分を置くこと自体が許せないでしょう。しかし中川さんはチームがまとまるというのなら、何の躊躇もなく就いていた地位を降りるタイプのようです。自分の事よりチームがまとまる方を選ぶ人物だということは、海王星がいるやぎ座4度のサビアンシンボルが教えてくれています。
やぎ座4度のサビアンシンボルは「大きなカヌーに乗り込む一団」です。やぎ座は、集団を大事にするサインです。まして、これからカヌーに乗って旅に出るとなれば、全員が協力し合わないと航行は厳しいものになります。
集団を大切にするということは、上下関係の存在というか、はっきり言ってしまえば自分がリーダーとなってその集団を率いたいと願うやぎ座なのですが、この直前の3度でやぎ座はその座から降りてしまいます。目的を達成するためには、仲間と協力し合う必要があったからです。上下関係より集団を選んだわけです。
船着き場を離れたカヌーは、例えれば海に囲まれた孤島。否が応でもメンバーとの心の距離は近くなっていきます。しかしこの強制的な密室環境が、リーダーを降りたやぎ座に「自分の意志表示は控えて、みんなの意見を尊重することで初めて集団の和は保たれる」ということを教えてくれるのです。
とは言え、心の中ではじくじたる思いもくすぶってはいるのですが、今はとにかくこの船旅を成功させるために、主張は控えめにして下手に出る道を選んだのでした。でも結果的に、それがリーダー職に返り咲くためのルートのひとつであったわけですから、やぎ座としてはいい経験だったでしょう。
目的を達成するためなら、時に地位も捨てる。仲間と同じ高さの視点に立って、意思疎通を図る。そんなところは冥王星が位置するさそり座4度のサビアンシンボルも表しています。
「火のともったろうそくを運ぶ若者」。これがそのタイトルなのですが、言い換えれば「お化け屋敷のなかをろうそくを持って進む若者たち」といったところでしょうか。
真っ暗い家の中を、小さなろうそくの灯だけを頼りに進んでいきます。突然飛び出してくるお化けや凄惨(せいさん)な部屋の様子に、若者たちは叫び声を上げ身を寄せ合いながら、バタバタと走り抜けていきます。
事件や問題を共有することで、人と人との仲は深まると言われています。これが男女であれば「吊り橋効果」も期待できるでしょう。お化け屋敷を仲間と巡る行為は、確実に互いの心理的距離を縮めます。
このサビアンシンボルがいる4度という度数は、関係を深めていくのが特徴です。そのためには上下関係にこだわっていたら、仲は深くはなりません。お化け屋敷はみんなでキャーキャー騒ぎながら一緒に進むのが楽しいのであって、やせ我慢をして面目を気にしながらひとり「怖くない」と強がっていたのでは面白くもないし、場の空気も壊してしまいます。
さそり座は、相手と一体化することが目的のサイン。このお化け屋敷の一件はその始まりに過ぎません。もっと相手と深くなるような出来事を経験し、ついには一心同体となるのです。
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こうして自分を抑え、周りと同じポジションに甘んじていた中川さんですが、やはりガマンをいつまでも続けることには限界があり、抑えていた自己顕示欲が次第に顔を出してきます。
木星がいるみずがめ座16度のサビアンシンボルは「机に座っている偉大なビジネスマン」ですが、このビジネスマンは自分ひとりで、世界の縮図のような場所を作り出そうとします。実現したい夢は、とてもひとりでは達成できないレベルにもかかわらず、です。なぜ「ひとりで」なのかというと、自分が目指す先のビジョンを理解できない者は、対等の立場に立った協力はできないと考えているからです。
そしてその壮大な夢の実現に「ビジョンを理解できない者たち」は付き合わされることになります。普通に考えれば「バカにするな!」と怒って協力などしないのですが、不思議とこのみずがめ座が言うことに周囲の人たちは従ってしまいます。それはこのみずがめ座のなかに、しし座の性質が入り込んでいるからなのです。
16度の前の15度で、みずがめ座は180度対向するしし座の侵入を受けます。しし座はステージ上に立って「あなたはこれをして」「君はこっち」と、あれこれ指示を出したいタイプです。これをワガママに取られないのは、しし座の利己的なところとみずがめ座の目標を達成したいという思いが混ざり、「このみずがめ座が主張することの奥には、何か深い意味があるのではないか」とみんなに印象付けているせいなのです。しし座には「この人といると、何か楽しいことが起こるんじゃないか」という期待感を持たせる力があるのです。
そんな協力者たちの気持ちを利用して、ビジネスマンは着々と自身のプロジェクトを進行させていきます。
このビジネスマンにとっては夢を現実することが最重要項目であるため、場合によっては協力してくれる人の事情を汲み取らない冷徹人間になることもあるでしょう。私はこれを、中川さんの誰になんと言われようと、自身の考えや趣味趣向を頑なに突き通す芯の強さに見ることができるのはないかと思いました。
椅子ではなくて机に座ってあれこれ指示を出すビジネスマンは、姿を変え別のサインの度数にも存在します。火星が位置するふたご座7度の「古風な井戸」です。
井戸のなかには水が豊富に溜まっています。それをこのふたご座は、希望者にどんどん分けていきます。何とも心温まる光景ですが、しかしここには井戸の水を与える者と与えられる者という上下の関係が存在します。
実は7度は、対立や明暗といった差異が生まれる度数になり、発生したその格差を利用して相手と交流を試みるという、とても陰湿な性質を持っているのです。しかもふたご座は個人の育成を目的としているので、誰かと一緒といった共存心はありません。自分が人よりも優位に立つことがミッションである以上、他人に気を使っていたら、個人は育たないのです。
ふたご座は知的で頭の回転も速く、得意なおしゃべりで周りとコミュニケーションを取ろうと図りますが、その奥には自分が優位に立ちたいという上位への欲求が隠れているのです。
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