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かに座21度のサビアンシンボルは「歌っているプリマドンナ」です。プリマドンナとは、オペラの主役を務める女性歌手のことですが、このポジションにはたったひとりしかなれません。そして主役は、演者のなかで頂点を意味します。つまり、かに座21度のサビアンシンボルを持つ人は、集団のなかで最高位を手に入れたいという野望がとても高い人と言えるのです。
しかも、ただ主役になれればいいという訳ではありません。ちゃんとオペラ全体が成功し、観客を満足させ拍手喝采を浴びたいと願っています。そのためには、ほかの役者へ演技のアドバイスをしたり、スタッフにゲキを飛ばすこともあるでしょう。自分ひとりの成功だけでなく、劇全体の成功も獲得しなければ、かに座としては意味がないのです。
自分の理想を求めるあまり、他者への要求は重みと激しさを増すでしょう。それに比例するように、周囲からの不平不満の声も大きくなりそうです。かに座は前から数えて4番目のサイン。まだ他者のことを考え配慮する段階まで精神は到達していません。だからこそ尚更、村上さんの欲求は相手からすると理不尽に思えてしまうことが多いのです。
プリマドンナはオペラにとって最も花形のポジションで責任も重いとは言え、それを権威の象徴として傍若無人に振る舞い過ぎると、やがてそのしっぺ返しは自らに多大なダメージを負わせることを心得ておかなくてはならないでしょう。
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かに座のように集団性を示し、上下関係に生きる意義を求めるサインがもうひとつあります。やぎ座です。
やぎ座はかに座の真向かいにあり、それはアスペクトで表現するならオポジションの関係です。オポジションは互いを映し出す鏡の役割を果たすことから、双方の性質は良く見え、影響し合うでしょう。
しかしかに座の集団性とやぎ座の集団性にはひとつ、決定的な違いがあります。それは感情があるかないか、です。かに座は、エレメントでは「水」に当たります。水は感情や同情を表します。かに座にとっての集団とは、心を同じくすることなのです。
これを現実社会に当てはめると家族になります。赤の他人同士だった男と女が出会い、やがて夫婦になる。そして生まれた子供を愛情いっぱいに育てていく。そこに理屈は存在しません。
時が経ち、その子供はパートナーと巡り逢い、夫婦となりそして子供が生まれる。この繰り返しのなかに血縁関係という以上に、共に同じ時を過ごしたという経験と思いが、かに座に最上級の喜びをもたらすのです。
それと比べると、やぎ座の集団性は冷徹です。やぎ座の集団性は心理的にどうのこうのは一切関係なく、ただ目に見えるものに同化することだけを集団と呼ぶからです。これは、やぎ座が「土」のエレメントであることが原因と言えるでしょう。土には生産性や肉体といった意味があります。物理的に事象として存在し、自身の目で確認したことしか信用しません。
これを現実社会に当てはめるなら、会社など意思の力が介入した集まりになります。しかもやぎ座には権威や独裁、規律といった他者を縛る性質がありますので、自身が支配者になることを強く望みます。村上さんの土星は、やぎ座1度にあります。つまり彼の他者への行為は、支配的なところも含まれていると読み解くことができるのです。
この位置のサビアンシンボルは「認識を求めるインディアンの首長」です。インディアンの部族は数個の家族の集まりであり、家族と家族のあいだに心理的なつながりはありません。ただ、生きていくためには互いが協力し合わなくてはならないため、ひとつの集団としてまとまっているのです。
首長は、自分の意見を認めるよう強くアピールしています。その姿にやぎ座の支配的、野心的なところがあからさまに現れています。しかもその言い方も「オレの言うことを聞け」的な権威欲丸出しで訴えるため反感を買うことも多く、首長の意見に従うものは少ないでしょう。それでも自身の欲望をためらうことなく押し出すのには、その度数が1度であることが理由になります。
1度は、そのサイン最初の度数です。直前のサインの影響を振り払おうと、必要以上に自身のサインの性質を発揮します。そうしないと、前のサインの性質に飲み込まれてしまうからです。その結果、他者からの反発を浴びるかもしれないけれど、そうやって自分のサインの性質を強調することで、やぎ座は支配や権威等を獲得するという目標を明確に設定することができるのです。
昔、村上さんが記者会見を開いたとき、その発言に多くの人の批判が寄せられ、彼が反感を買ったのは、やぎ座1度のサビアンシンボルが示すあからさまな権威性や野心、独裁的なところが感じられたからではないでしょうか。しかもやぎ座と土星はドミサイルの関係にあります。やぎ座は土星の援護も受けることになるため、尚更強くその性質は発揮されることになるでしょう。
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一連の騒動のあと、村上さんは活動の拠点を日本からシンガポールへ移しました。またボランティア活動にも取り組み始め、東日本大震災のときには、被災地で炊き出し等の援助活動も行っています。
大バッシングの嵐に見舞われた村上さんは身を引き、それまでとはまったく別の方法で、再び人と関わろうとしたのです。そんなタフさ、しつこさ、そして他者を求める姿は、月と海王星がいるさそり座5度のサビアンシンボルに見ることができます。
さそり座5度は、先ほどのやぎ座1度と同じように第1グループに属します。そのため、これまで自身の性質は勢い良く放出されてきたのですが、この5度でその動きはピタッと止まってしまいます。なぜなら、目の前に「岩」が現れたからです。
この位置のサビアンシンボルは「大きな岩場の海岸」です。それまで果てしなく広がる海のように、影響力を広げてきたさそり座は、やがて海岸にそそり立つ大きな岩にぶつかります。その岩はとても頑丈で、何度ぶつかってもビクともしません。そのため、そこから先へ行くことができないのです。
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