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荒川静香さん     4/7ページ     2023.06.01 UP

二手三手先を読み、また相手のクセなども考慮して、あらゆる展開を想定します。それでも思いもよらない打ち手に形勢が変わり、いきなりピンチになることも普通にあり得ることです。
そうなったらなったで即座に対応策を考え、防衛もしくは攻撃に転じなくてはなりません。起こる出来事に一喜一憂していたら、心がなし崩し的に落ちていってしまい、ついには負けてしまいます。
チェスはスポーツではないので身体能力を競うものではないものの、心理的にはスポーツの世界と同じように過酷を極めます。でも、そこが面白いのです。

いて座はエレメントが「火」であり、クオリティが「柔軟」の星座。そしてスポーツに最も関係しているサインとも言われています。それは創造や情熱といった攻めの姿勢を持つ火でありながら、状況によってはその出方を調整したり向きを変えるといった臨機応変さに優れているからでしょう。
野球であれば決め球を打たれた後、サッカーであればシュートを決められた後、わずか数秒でピッチャーやキーパーは気持ちを立て直さなくてはなりません。ついさっき起きた悲劇に、深く悩んでいたり落ち込んでいる暇はないのです。とりあえず今の状況を少しでも好転させるよう策を考え、行動に移さなくてはならないのです。

目まぐるしく変わる状況、限られた時間のなかで、どう動けば最善なのか。荒川さんはその問いに対して瞬時に答えが出せるほど聡明な頭脳の持ち主であり、即座に行動を起こせるほどの対応力を身につけていることでしょう。


決めたゴールに辿り着いたり、欲しいものを手に入れるためにチームを組んだのなら、背水の陣を敷くことや選りすぐりのメンバーを連れていくこと、状況に上手く対応できるだけのハイレベルな頭脳が必要なのはわかりますが、それだけでは目的を達成することは難しいかもしれません。むしろそれらは数ある必要項目のひとつひとつにすぎず、必須項目ではないのかもしれません。
本当に必要なもの、大事なものは、もっと根本的なことだと気付かせてくれるのが、やぎ座8度のサビアンシンボルです。

そのタイトルは「しあわせそうに歌う家の中の鳥」。この鳥は実は一度、家を飛び出しているのですが、また戻って来ると、家族に向かって自分の思いを歌声に乗せて宣言しているのです。

やぎ座は社会的な集団を組み、その頂点に座ることを目的とする星座。そのために最初に手を付けたのが、集団に自分のスタンスを合わせることでした。
やぎ座の前の星座であるいて座は群れることを嫌い、ひとり自由に飛び回ることを信条としていました。そこから一転、多くの人たちと組むことで魂のアップデートを図るフェーズへと入ったいて座は、自身の信条を手放し、段々やぎ座の集団性とか組織性に染まっていくのです。

いて座からやぎ座への移行は、ほかの星座や、ほかの火から地というエレメントの移行のときよりも衝撃が激しく(理由はこのあとに書いた、いて座26度のサビアンシンボル「旗手」を参照)、抵抗感も半端ありません。
いて座6度で一度は集団に迎合したものの、続く7度で集団の限界を知った魂は、集団から離れることを選択します。しかしこの8度で、魂は再び集団の元へと帰ってくるのでした。

なぜ帰って来たのか。それは、まさしくやぎ座が集団性のサインだから。そしてエレメントの地が安定性や実用性を求める元素だからです。
チームで目的を達成するためには、個人の信条は捨てる。いて座の自由を愛する心や、多少のスリルも楽しんだ冒険心は、この8度で完全になくなります。ここからは「周りに自分を合わせる」という集団の基礎が築かれていくのです。

自分の信条を犠牲にしたその姿に、チームメイトたちは大きな感動を受けることでしょう。そこまでして、このチームでゴールに辿り着きたいのだ、と。そして気持ちも新たに、メンバーが一丸となって目的に向かって歩き出すのです。

「チーム荒川」が見事、オリンピックで金メダルが取れたのは、チームを率いる荒川さんにこうした自己犠牲の精神があったからではないでしょうか。
金メダルを取ったのは確かに荒川さんの素晴らしい演技ですが、見方を変えれば、彼女を支える人たちの力が見事ひとつになった結果だとも言えると思います。

オリンピックに出るために、そして金メダルを取るのと引き替えに、荒川さんが失ったものは軽いものではないはずです。遊ぶ時間だったり、学ぶ機会だったり。その姿を知っているからこそ、周りの人たちは彼女のその熱い想いに感動し、惜しみなく協力をしたのではないでしょうか。

荒川さんが紡ぐ「歌声」は、確実に周囲の人たちを感動させたことでしょう。


自分で決めたこととは言え、遊びたい盛りに好きに遊べないどころか、注目度が上がるほど自分を見る目も多くなり、時間的、物理的そして心理的に束縛されるのはなかなか辛いものがあったかと思います。
湧き上がってくるフラストレーションと、どう向き合ったのか。その答えが、水星がいるやぎ座18度のサビアンシンボルに見ることができます。

そのタイトルは「イギリスの国旗」。この度数でのユニオンジャックは、かつて周辺海域を制覇していたイギリス艦隊を表していて、海はやぎ座から180度離れた位置にあるかに座を象徴しています。

どの星座であれ15度になると、180度つまり黄道12星座を円形で表したときに真正面に来るサインの侵入を受けます。その結果、元のサインは大きな衝撃を食らって、自身の力が弱まってしまいます。
なぜそれほどまでのダメージになってしまうのかというと、入ってきたサインの性質は元のサインにとって弱点だから。しかしここでその弱点を受け入れそして克服し、自身の性質と融合させることで、元のサインは真の完成を迎えることができるのです。


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