★明石家さんまさんのネイタルチャートの読み解き結果は、こちらをご覧ください。
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かに座は、共感がテーマのサインです。相手や複数の人たちと同じ認識を持つことで、より大きな力を得ることをミッションに掲げています。そのための第一歩となる他者との同化を、この度数で実際にやってみるのです。
さんまさんのネイタルチャートを読み解いたとき、「とにかくいつでも、相手のことを思っているのではないか」と書きました。それは、少女が水のなかにいる魚に何度も手を伸ばしているのと同じことと言えるでしょう。
「魚を捕まえたい=相手と同化したい」と強く願い、絶え間なく考えたり動いたりしているわけです。
しかし魚にしてみれば、できればその行為は止めてもらいたいのが心情です。つまり、さんまさんが相手のことを思ってあれこれ手を尽くしていることが、される側からすれば「ありがた迷惑」なこともあるのです。
そのことは、冥王星が位置するしし座26度のサビアンシンボルからも読み取ることができます。
そのシンボル名は「虹」です。雨上がりに光の加減で突如現れる虹は、見る者に驚きと幸運の訪れを予感させます。
さんまさんにとってもこの虹の出現は、天からの合図です。その内容は「他者の役に立つことをしたい」という意識の芽生えになります。この思考の降臨は、しし座にとってまさに驚きです。
それまでのしし座の頭のなかには、いつも自分しかおらず、他者は自分を輝かせてくれるパーツのひとつに過ぎませんでした。自分は他者から様々なものを受け取る側であり、逆はあり得なかったのです。
しかししし座もこの26度まで来ると、自分と他者の心理的位置関係に変化が見られるようになります。26度はサイン最後の第6グループに属していて、このゾーンは自身の性質と次に続くサインの性質が徐々に入れ替わってくるからです。
しし座の次のサインは、おとめ座です。おとめ座は奉仕の星座。しし座とは真逆に、いつも「相手の役立つことをしたい」と考えています。
虹の出現は、しし座のなかにおとめ座の性質が入ってきた瞬間を捉えたものだったのです。
ここでしし座は、初めて「相手の役に立つことは何か」を考えます。そして出した答えを実現させるために、さっそく行動を起こすことにします。
しかし初めて取った行動が、いい結果を生むことはほとんどありません。このあとしし座はおとめ座に入ってから、実際に考えを現実化していくのですが、ほとんどのものは見当違いだったりやり過ぎといったもので終わるでしょう。
役に立つどころか、怒られてしまう確率のほうが高そうです。
なぜなら、おとめ座が出した役立つこととは、外から見ただけの予想によるものでしかないからです。相手に直接聞いたりしたうえでのサービスではないのです。
おとめ座にとって自分と他者を区別するものは、肉体でしかありません。心理的には同一と捉えてしまっているため、他者の肉体つまり外から伺った様子でしか判断することができないのです。
ネイタルチャートの読み解き結果の冒頭で「自分が食べたラーメンの味が、スタッフのひとりが好きそうだから教えてあげよう」といった例えを出しましたが、結果としてそのスタッフの好みには合わなかったという結末が待っている確率のほうが高い、ということです。
ラーメンの好みズレくらいならまだいいですが、相手が何か取り組んでいることに対して「そこは、こうしたほうがいい」などと、余計なアドバイスをしがちになるでしょう。相手の行動を遮断することは、その人のモチベーション低下を招き、受身の姿勢を作ってしまいかねない行為です。
相手の役に立つこととは、相手に考えさせたり選ばせることであり、相手が起こしそうなアクションの数歩先を読んで、ある程度の補助を用意しておくこと。そして、それらは求められるまで提示はしないこと、です。
年齢も立場も上のさんまさんは、アドバイスをする機会も多いでしょう。そこにご自身の性質も加わるので、いろいろと口を出したくなる気持ちはわかりますが、聞かれるまでは何も言わない。その代わり、裏で相手が適度に動けるよう準備しておくことが、相手にとって真に役立つことになるでしょう。
とは言うものの、さんまさんに「何も言うな」というアドバイスは、何のアドバイスにもならないことくらいはわかります。
さんまさんの世話好きは、お節介と思えるくらい過度な補助精神から来るものであり、さらに自身が持つ知識を教えたいという矜持や承認欲求を満たしたいといった思いも含まれてるようです。こうしたところもさんまさんの喋りには含まれているため、充足感を得るためにも喋ることは止められないでしょう。
さんまさんのMCは、てんびん座の11度にあります。この位置のサビアンシンボルは「眼鏡ごしに覗き込む教授」です。
タイトルと読んだだけで、さんまさんが教授に当たるんだろうなとわかるシチュエーションですが、てんびん座11度が属する第3グループは、この教授のように自分が持っている知識を人に教えることが増えるゾーンになります。
てんびん座は黄道12星座の後半最初のサイン。前半6星座で育成した個人の能力を、社会や集団のなかで活かそうと躍起になります。その性質が顕著に表れるのが第3グループになります。
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