★明石家さんまさんのネイタルチャートの読み解き結果は、こちらをご覧ください。
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教える側と教わる側という構図は、上下関係ができやすい状況です。このなかの「上の立場」になりたがるのはやぎ座で、てんびん座はそこに価値は求めておらず、ただ自身が持つ知識や知恵を披露しそこに優位性を感じたいだけなのですが、それを他人が理解することは難しいことでしょう。その差はとても分かりにくく、まして教わる側からすれば最初から条件的に自分のほうが不利だからです。
さらに教える側、今回の場合てんびん座にとっても、自分のほうが情報量が圧倒的に多く、それらに対して理解度も深い点にプライドを持っているため、やはり結果的に他者との上下関係はできやすくなってしまいます。
てんびん座にとってやぎ座は、90度後方にある星座。両者は悪運や試練をもたらすとされるスクエアの関係であり、ネガティブな意味で影響を受け合います。いくらてんびん座に上下関係への欲がないとしても、やぎ座の影響によってその割合は増えることでしょう。
ましてさんまさんは、ここにある感受点がMC。MCはホロスコープの一番高い場所にあり、個人が目指す方向性や社会貢献度を示している場所になります。これらも考慮すると、やはり「教えたがり」だったり、そこから生まれる上下関係へのこだわりは顕著に表れるのではないかと思われます。
ただそれが嫌味ぽかったり、誰かが犠牲になるような上下関係にならないのは、てんびん座のエレメントが「風」だからでしょう。
風のエレメントには知性や洞察力が備わっている一方、執着心がないため相手に深入りすることがありません。自由を愛し、テンポの速さを求める風は、いちいち相手にこだわっていたらスピードは遅くなり、余計な案件も抱えることにもなるため、他者への関心を必要最小限にするのです。
自由とスピードを重視する風の性質が、さんまさんの教えたがるところを説教臭くさせていないひとつの要因となっていると言えそうです。
自分が持つ能力に対して矜持や承認欲求の気持ちがあるのは、木星がいるしし座4度のサビアンシンボル「正装した男と、角を刈られた鹿」が如実に表しています。
男が鹿を捕らえたのは、その頭に生えている大きくて立派な角を手に入れるためでした。鹿の角はとても成長が早く、そのことにあやかって、中国では強い生命力や若さの象徴とされているようです。
どのサインも4番目の度数は、自身がもつ性質に向かって没入できる場所を作ることがテーマとなります。しし座の場合は、この鹿の角が象徴する力強い生命力や若さに没入する、つまりそれらがあるということをこれでもかというくらいアピールし、みんながそれを認めることがミッションとなります。
人に話を聞いてもらいたいとき、重要な要素となるのが服装です。
アメリカの社会心理学者ロバート・B・チャルディーニ氏は著書「影響力の武器」のなかで、「制服やスーツを着た人物は権威がある者、と見られることが多い」といった趣旨を書いています。たとえ本当の警察官ではなくても、その人が警察の制服を着ていたら私たちは「警察官だ」と思います。そしてその人の言うことに、ほとんどの人が従うでしょう。
これがジャージを着ているとかタンクトップ姿の本当の警察官が声をかけてきたとしたら、私たちはその人のことを不審がるでしょう。実際はどうであれ、制服やスーツといった正装は、着ている人に権威があることをとても強く訴求するのです。
しし座は4度で正装することで権威力を身につけ、自身が持つ生命力や若さを効率良く、そして効果的に他者に理解させることにしたのです。そしてみんなが自分には強い生命力や若さがあると認め、称賛してくれる。しし座4度にとってこの称賛の瞬間こそが、ミッションコンプリートの証になります。
しし座4度が属する第1グループは、星座が持つ純粋な性質が噴出するエリア。しし座は、自分がナンバー1であることに強いこだわりを持ちます。そしてそのことを誰もが認めることに全力を投入します。
鹿の角は若返りの薬としても使われるようですが、たとえその効果がなかろうが、身なりと中身が一致してなかろうが、しし座はこの4度の段階では承認欲求をあからさまに満たそうとするのです。
てんびん11度で「説教臭さは抑えられているだろう」と読み解きましたが、しし座はてんびん座よりも前の星座。まして前半6星座に位置しているので、自分の欲求には素直に従ってしまうのでしょう。
どう捉えられるかはさておき、さんまさんには自分が持つ能力を自慢したいという思いが強く存在しているように思われます。
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さんまさんは第5グループと第6グループに、感受点が多く点在しています。第5グループは弱点を克服したサインの力が最も強く発揮されるゾーン、第6グループは次の星座の性質が入ってくるゾーンになります。弱点を克服するには対向する星座の侵入が不可欠でしたし、次の星座に移るためには、その星座の侵入が必要でした。
また90度離れた位置にある星座の影響も受けたりと、複雑な相関図を持っているのがさんまさんのサビアンシンボルの特徴なのかな、と思います。
しかしそれだけ多くの視点を持つことができ、物事を多角的に見て判断する能力が養われたのではないでしょうか。
枯れることのない笑いへの欲求を、時代の変化に合わせながら、これからも満たし続けるのでしょう。
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