★藤原紀香さんのネイタルチャートの読み解き結果は、こちらをご覧ください。
★藤原紀香さんのネイタルチャートの読み解き結果の解説は、こちらをご覧ください。
過去は過去、今は今でしかなく、どちらかに重きを置くのは、てんびん座的に言えば「ミッションをクリアできなくなる」のです。
「こだわるのを止める」ことは波風が立たない分、物足りなさを感じるかもしれません。逆に、今までずっとこだわっていたからこそ、ある意味「生きている実感」を得ていたのかもしれません。
しかしこの10度は、第2グループ最後の度数です。ここはもう波風を楽しむ段階ではなく、過去も今も、他者も自分もフラットに捉えることで「平等とは何か」を総括するタイミングです。
言い換えればこの度数を持つ人は、究極的な平等を打ち出すことができる人、とも呼ぶことができます。
紀香さんの「誰とでも平等に付き合うことのできる性質」は、てんびん座10度の「苦難を乗り越えた先に辿り着いた境地」の表れなのかもしれません。
---------------------------------------------------------
紀香さんのネイタルチャートを読み解いたとき、冒頭で「ちょっと不思議チャンなのかもしれません」と書きました。
それは海王星の影響力の強さなどが理由でしたが、今回サビアンシンボルを読み解いていて、意外な星座の度数もそのことを表していることに驚きました。
それは、てんびん座14度です。
ここにはASCがあります。ASCはその人が生まれたとき、東の地平線上にあった星座。紀香さんの場合、それはてんびん座になります。
ASCにかかっている星座の性質は、その人の性格に多大な影響を及ぼすだけでなく、外見だったり他人が受ける第一印象がどういったものになるのかも教えてくれています。
てんびん座はバランスを取ることをミッションにしています。そのため、この位置にASCがある人は顔立ちが良い(左右の顔立ちが均等に取れている)とされています。
また対人関係においても、すべての人を平等に扱おうとするスタンスでいるため、結果多くの人から好かれることになります。
ASCが位置する14度は、ひとつの星座を5度ずつ分けたときの第3グループに属します。
このグループは、第2グループで手に入れた独自の考え方を元に、外の世界に向かって行動を起こす段階となります。
てんびん座も第2グループで他者と他者、他者と自分すべてを平等に扱うために、外界からやって来るネガティブな考え方にこだわらないように自身を育ててきました。
その性質を、この第3グループで実験的に活かそうとします。
しかし性格や育った環境、いまの暮らしがひとりひとり違うという状況の下で、誰にでもフラットに接する姿勢を保つのは、なかなか難しいテーマです。たとえ理念通り接していたとしても、人によってはひがんだり怒ったりします。
平等かどうか。比較されていないか。あの人は優遇されているのではないかは、こと人間関係においては感情がその判断を左右することが多い項目と言えます。
もし何かしらの数値的根拠があったとしても、その通りに行かないのが感情であり、人間関係の難しいところです。
この課題を解決するために、てんびん座は考えをさらに深めようとします。それは深層意識に触れることでもあります。
深層意識にコンタクトを取るには、眠っているときが最も成功確率が高い状態です。
てんびん座14度のサビアンシンボルは「正午の昼寝」です。
この度数を持つ人はそうした深層意識に触れ、そこから顕在意識つまり目覚めに脳が向かう段階で、抱えていた問いに対する答えを得る能力を持つ人物を表しています。
人は眠っているあいだに、起きていたときに体験したことや得た知識を整理し、記憶に定着させます。そして次に起こすアクションを考えたり、覚醒意識では出せなかった答えを深層意識の力を使って得たりします。
大多数の人は、深層意識の力を覚醒意識と同時に働かせることはとても困難です。しかしこの度数を持つ人は、それが可能とされているのです。
紀香さんが「不思議チャン」のように見えたのは、この度数の影響が強く発揮されているからなのかもしれません。何と言ってもASCにある度数ですから。
深層意識を使ってまで求めた「本当の意味でのフラットな接し方」とは、第2グループでこだわらないようにしたネガティブな考え方も受け入れる、というものでした。
そうした負の感情も汲んだ対応でなければ、そもそも相手は話しすら聞いてくれないのです。
フラストレーションが溢れかえているときに、にこやかに接しられても怒りだけが増すばかりです。まずは相手の心情に寄り添い、その気持ちを聞く。どんな対応をするかは、そのあとの話なのです。
てんびん座は平和的にバランスを取りたいと考えている星座なので、相手の話を聞くことは得意です。
この星座に与えられた「平等に接するとは」という深いテーマは、こうした過程を経て答えに導かれることになります。
---------------------------------------------------------
紀香さんの木星は、さそり座にいます。この組み合わせは粘り強さを持ち主に与えます。
また位置するハウスは第2。第2ハウスは所有を表し、考え方はもちろん物理的なもの(お金や肉体)にもこだわる性質を作り出します。
これらのことから、紀香さんには非常に強い信念が備わっていて、それらは自身の核となってその精神を支えていると思われます。
この強い信念は、木星がさそり座を旅してきたなかで得た「戦利品」と表現できます。
戦利品とは、戦いのなかで得たもの。木星はこの戦利品を獲得するまでに、実に大変な思いをしてきました。
(C)じっくり読み解く、あの人のホロスコープ Design by http://f-tpl.com