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さそり座は、相手と融合することがテーマ。そのミッションをクリアすべく、木星は数々の難題に取り組み、解決してきました。
そしてついにミッションを達成すると、相手との関係を解消して、次の星座へ移る準備を始めようとします。
しかし、ここでも戦いが待っていました。相手との縁がなかなか切れないのです。
あまりに深くまで相手と一体化してしまったがために、その結び目が固くなり、ほどけなくなってしまったのです。
紀香さんの木星は、さそり座の27度(サビアン占星術だと28度)にいて、この度数が属する第6グループは、さそり座の性質からの脱却に奮闘する段階です。
どの星座であれ、このグループは位置する星座の性質を「解毒する」段階ですが、おそらくさそり座は全星座のなかで、最もそれが困難な星座と言えるでしょう。
自分の力だけで、相手から逃れることは不可能です。
そこでさそり座は、次の星座であるいて座の力を借ります。
第6グループは、行く先で待っている星座の性質が入り込んでくるタイミングでもあるのです。
いて座は、エレメントが火。創造力に満ち、活動的な性質を持ちます。誰かに頼ることなく、自らの意志で行動を起こします。
その性質を受け入れることにより、さそり座は相手と一体化しなくても自分ひとりの力で理想の世界を創り上げることができることを知ります。
さそり座28度のサビアンシンボルは「自分の領土に近づく妖精たちの王」というタイトルですが、この王がいて座の存在と言えるでしょう。
王様の登場は、さそり座に自立の道を照らします。灯りの先には、自己完結の世界が待っています。
依存や融合、一体化といった対象物との共存しかなかった世界に生きていたさそり座にとって、それはまさに一筋の光です。
「ひとりでも生きれる」。その考えは、紀香さんに強い自信をもたらし、これまでの人生のなかで直面した数々の問題と向き合うのに、大きな拠り所となったのではないでしょうか。
この度数を持つ人は依存し合うことなく、自立した生き方ができる人を表します。
紀香さんのネイタルチャートを読み解いたとき、「自分に絶対的な自信があるのではないか」と書きましたが、それはこのサビアンシンボルからも伺うことができます。
一方で、さそり座第6グループに星を持つ人は、人間関係のトラブルを抱えやすくもなります。具体的に言えば、縁を切りたい人と切れない、逆に相手が切りたいと思っているのに自分がいつまでも相手に関わっている、といった状態です。
紀香さんの場合、この点については特に注意したほうがいいでしょう。というのも、木星は拡大することで、相手との境界線をなくす星だから。
心理的テリトリーをことごとくなくし、相手のエリア内に踏み込む。また自身も受け入れ過ぎるといった傾向にあります。
「領土に近づく」のは、相手の態度を正すときや助けるといった緊急事態のみ、としておいた方が賢明です。
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木星がさそり座の性質から脱出するのに手助けしてくれた、いて座。この星座のサビアンシンボルを、紀香さんは持っています。
しかも、その度数は1度。どの星座であれ最初の度数は、前の星座の性質を振り払うがごとく、自身の性質を思いっきり放出する段階です。
この力もあって、紀香さんはさそり座からの脱出に活路を見出すことができたのでしょう。
海王星が位置する、いて座1度のサビアンシンボルは「共和主義キャンプファイヤーの威厳ある軍隊」です。
軍隊と聞くと、ひとつの理念のもとに集まった統制の取れた集団を思い浮かべるのですが、いて座が作り出す軍隊はそれとは雰囲気が全然違います。
いて座は、相手や自分を縛ることをしません。むしろ自由を尊重します。
それは前の星座であったさそり座が拘束を重視したものであり、その性質に散々苦しめられてきたという過去へのアンチテーゼ(否定的主張)という意味があります。
また、いて座は9番目のサインですが、9という数字には「終わり」「変容」「寛大」そして「共感」といった意味が込められています。
それまで属していたものに終止符を打つ。こだわっていた考えを捨てたり変える。そして様々な価値観に対して許容範囲を持つ。その結果、相手の心情も理解することができ、むやみやたらに攻撃したり否定をしなくなります。
こうした性質も持ついて座が作り出す集団は、勝利という目標に対してどんな戦い方をすればいいのかを、メンバー全員で話し合います。それは共和主義そのものです。
このいて座の性質は身内だけでなく、敵に対しても向けられます。
いて座にとっての戦いとは、相手の命を奪うものではなく相手が降参するまで、になります。
決められたルールのもと、どこまで攻めたら相手にダメージを与えられるのか、自分に有利な展開になるのか、といった予測をしながら「試合」を続けます。
もっと言うなら、この試合を見ている観客が楽しんでくれる、喜んでくれるには、どんなアクションを起こせばいいのかまで考えが及んでいます。
自分のことだけでなく、相手や周囲にまで思考が向けられているのが、黄道12星座後半の星座らしいところです。
私たちがスポーツ観戦に感動するのは、そこに大きなストーリーが起きたときです。
今まで好成績を出せていなかった選手が、やっと勝つことができた。激しい戦いの末、僅差で勝った、といった試合展開が起きたとき、観客は選手に惜しみない称賛と拍手を送ります。
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